わたしたちが日常口にする薬に、大きくいうと三種類あるかと思います。
病院で処方される薬と、市販されている薬、そして、市販されている漢方薬です。
市販されている薬でも、いわゆる薬と、漢方薬というのは、別のコーナーでわけられています。

漢方薬というと、普通の薬よりも、体に優しいけれど、効き目が弱い、というイメージがあります。
けれど、実際には、この二つは、同じものさしで比較できない、まったく違うものなのです。
一般的な薬というのは、基本的にその症状をなくすことを目的にしています。
たとえば、熱に対するものであれば、熱を下げる効果、せきに対する薬であれば、そのせきをとめるための薬、といった具合です。
一番よく分かるのは、痛み止めでしょう。
痛み止めは、痛みが伝わるところに作用して、痛みをなくしてくれます。

けれど、漢方薬となると、また違ったかたちになります。
漢方薬は、その症状というよりも、体自体に働きかけるようなイメージだと思います。
そうやって、体が、それぞれの症状に打ち勝てるように作用していくような感じです。
なので、よく、漢方薬の注意書きに、「体力が中程度以上のもの」と書いてあったりするのも、そのためです。
体の方に働きかけるので、それに耐えられるだけの体力がないと、漢方薬を服用するとからだが参ってしまうのだろうと思います。

同様に、漢方薬は、こどもも対象外です。
15歳以下については、服用の対象になっていない漢方薬がほとんどだと思います。
そういった意味でも、漢方薬と一般のくすりは、違っています。

また、服用するタイミングというのも、漢方薬は大事だといいます。
一般的なくすりが、食後に服用するのには、胃を守るためとも言われていますが、漢方薬は、食前であったり、空腹時に服用する物が多いようです。
また、できれば、水ではなく、お湯で飲む方が効果があると聞きます。
お茶だと漢方薬の成分と合わない場合もあるらしく、避けた方がいいようです。

このように、効果の面でも、服用の仕方でも、一般的な薬と、漢方薬は、まったく別のものといえます。
一般的に、軽い症状であれば、漢方薬を飲む、きつくなったら一般の市販薬を飲む、そして、もっとひどくなったら病院の薬をもらう、というかんじで使い分けている人も多いかと思います。
その際には、それぞれの薬の特徴や、体、症状への作用のしかたもきちんと確認して、使い分けて効果的に使用することが必要だと思います。