漢方薬というと、からだに優しい薬、というイメージがあります。
自然の生薬でつくられている、とうたっているものもあり、化学薬品などと比べると、体に優しく、副作用も少ないようなイメージです。
それが正しい部分のあるかと思いますが、一概にそうともいえません。
使う人によっては、漢方薬についても注意が必要です。

そのひとつが、体力のおとろえている人です。
そういった弱い人にこそ、化学薬品ではなく漢方薬がいいように思いがちなのですが、実はそうではありません。
漢方薬は、体に作用する薬ですので、その作用に対応できるだけの体力がないといけないことになります。
漢方薬のパッケージの注意書きなどをよく見ると、「体力中程度以上の方」と書いてあるものが多くあります。
これも、そのためです。

また同様の理由で、こどもも、漢方薬の対象外となっています。
15歳以下については、服用の量が記載されていない漢方薬もあります。
そのように、あまり体が強くない人には、向かない漢方薬が多いのです。

さらに、妊婦も、漢方薬は控えるべきだといいます。
妊婦の人は、一般的な薬や、病院の薬も、できるだけ控えるようになっています。
大丈夫な薬もありますが、できれば薬は飲まないとしている人が多いです。
そういった妊婦の人は、漢方薬だったら大丈夫だろうと思っている人も多いのですが、実は、避けるべき漢方薬の成分もあったりします。
これは、どちらかというと、ハーブが妊婦の避けるべきものとして扱われているのに近いように思います。
なので、妊娠の可能性がある人は、漢方薬を服用しようとする前に、ちょっと注意する必要があります。

ただし、漢方薬には、授乳中に服用できるというメリットもあります。
一般的な薬は、授乳中に服用すると、その成分が母乳に入ってしまい、それが赤ちゃんにも母乳を通じて入ってしまうといいます。
そのため、授乳中には薬を避ける人も多いです。
とはいえ、体力もいる母親生活の中で、風邪をひいてしまうということも避けられません。
そういった時にも、漢方薬であれば服用できるということで、授乳中のお母さんは、漢方薬がありがたいという話を良く聞きます。

漢方薬は、最近一般のドラッグストアで手に入れられるものだけでも、いろいろな種類があり、どんどん身近になってきている漢方薬です。
上手に利用するためにも、健康のためにも、飲む人によって、そして飲むタイミングによって、注意が必要だといえます。